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鬱と躁。鬱と躁は、その症状の特徴から表裏一体にあるといえます。

「躁(そう)」は、鬱とは正反対の症状だと考えると簡単です。いわゆる「気分が高ぶる」というものです。高揚気分、多動、多弁、と、とにかく異常なまでに気分が良く、行動も活発になることです。

私達は喜びや楽しさを味わう生き物ですから、当然自然に気分が高まるということはあります。しかし、自然に喜びや楽しさを味わう状況下においては、必ず背景としての理由があります。楽しいイベント、スポーツ観戦や美術鑑賞、恋人とのデート・・・そういったことを背景として、私たちの気分は高まり、楽しい気分になります。

しかし躁状態になると、理由もないのに気分が異常に高まります。本人にはあまり自覚症状が見られないためか、自分が極端なまでに気分が高揚し、よく話してよく動き、落ち着きがない状態だということには全く気がつきません。ただ自分がいつもより行動的で、ひいては頭の回転が速く、頭がよくなってしまったのではないかと思うくらいですが、他人の目には異常に映ります。

躁状態になると、鬱病のように引きこもったりして自閉的になることはありません。それとは逆に、妙に明るくなってテンションも高くなるので、人によっては好感度を与えることも出来ますが、気分が高揚しすぎて攻撃的になることもあります。また、自分がエネルギーに満ちていると自分では思うものの、実際は注意力や集中力が失われている状態なため、仕事や勉強の効率は全くあがっていません。

一見危害がないような躁ですが、油断は禁物です。

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