躁鬱病
鬱病の基礎知識のページで「躁」についてご説明しましたが、今回の「躁鬱病」は「躁状態」と「鬱状態」が併存する鬱病です。
躁状態とは、基礎知識でもご説明した通り、「ハイテンション」な状態のことを指します。頭がいつも以上にフル回転しているように感じ、食欲急増化、気分爽快などの症状が現れます。本人は自分の状態が嬉しくて上機嫌なものの、他人の目から見ると病的に映ります。
しかし、その躁状態をいつまでも保っていることはできません。躁状態とは、気分爽快でありったけのエネルギーを使って活動するので、どうしても心と体が疲れてしまいます。そうしたときに、鬱状態がやってくるのです。
このように、躁鬱病は躁状態と鬱状態が合わさった鬱病です。躁状態と鬱病態は正反対な症状であるため、最近では「双極性障害」と呼ばれることもあります。つまり、「ハイテンション(躁)」と「ローテンション(鬱)」を繰り返す鬱病です。
躁状態のときはとにかくパワフルに活動し、自分はもの凄く頭がいいと思い、歯止めが利かないほど行動的になります。そしてその時期が過ぎると鬱状態になり、躁状態にあった自分を恥ずかしく思ったり、自分を傷つけたくなる気持ちが強まったりして、心はマイナスに動きます。
躁鬱病はストレスなどの心理的な要因ではなく、脳内の伝達物質の異常が原因です。従って、よく言われる「わがままだ」「甘えだ」は間違いです。脳内の物質の異常という生物学的な要因によって発病するので、この場合は薬物治療で対処するのがほとんどです。