精神療法
「鬱病にかかっている」と心当たりがあるなら、早めに対処を考えることが必要です。その対処とは、精神療法、薬物療法をはじめとするプロのサポートを受けることです。
「鬱病は甘えの証拠だ」と、自分に鞭を打って自己流で克服しようなどと、絶対に考えてはいけません。自責の念を根拠とする克服は、完全な復活を遅らせ、自分を追い込んで症状を悪化させるだけです。そうした意味でも、第三者の力、プロの力を借りて確かな克服、治療を考えましょう。
鬱病の治療には、精神療法と薬物療法があります。どちらもそれぞれの役割と目的があるので、双方を兼用して治療に臨むこととなります。今回は「精神療法」をご紹介します。
精神療法とは、病気についての説明を医師から受けたり、患者が自分の状態を相談したりする、いわばカウンセリングのようなものです。薬物療法は薬の投薬で、精神療法は「話すこと」を介した治療であると考えましょう。
実際、鬱病は世間的に誤解を受けているので、こうした誤解の払拭のためにも精神療法は大きな効力を発揮します。本人に鬱病は恥ずかしく思う病気ではないことを伝え、本人の気持ちを楽にした上で回復を目指していきます。
他は、服用する薬の説明をしたり、患者の話せる範囲での自分の環境や人生について相談を促したり、治療において患者が不安なく一つ一つのプロセスを進んでいけるようにサポートをします。
ただ話す行為の精神療法ですが、実際に自分の悩みをカミングアウトするのは勇気が要ります。しかし、思い切って自分の悩みを打ち明け、普段目をそらしていた自分にしっかり向き合ってみることで、回復が楽になり、今後の人生をより楽しめるようになります。